●こんにちは、あさてつです。
この前、冬支度を始めようと思い、毛布を出しました。一度干してから使おうと思いベランダに干したところ……風にさらわれてしまい地面に落ちてしまいました。「布団がふっとんだ」とはこれか!!!……おや、一気に冬がやってきたようですね。
こういったオヤジギャグ、定番中の定番といえるような表現ですが、英語にもそういった「定番のギャグ(ジョーク)」があるのはご存知ですか?
そこで今回は英語界隈でおなじみの「英語のダジャレ・ジョーク」をご紹介!教科書や参考書には乗らない英語をぜひ楽しんでもらいたいですね。
これが英語のダジャレ系ジョークの笑いだ
最初に英文だけをご紹介します。いったいどこがダジャレ(ジョーク)になっているか考えてみてください。
Your thumb is in the soup!
例
A: What’s?? Your thumb is in the soup!
B: Don’t worry sir. This soup is not too hot.
シチュエーションはレストラン。ウェイターとしてスープを持ってやってきたBに対し、客であるAが
「親指がスープに入っているじゃないか!」
とクレームを入れます。それに対し、Bが
「心配はいりませんよ、お客様。このスープはあまり熱くはありません」
と返しています。Aの意図がBに伝わっていない……という、定番のギャグです。「スープが熱くない」ということに対しても更なるクレームが入りそうなのですが……そこは、触れないお約束ですかね(笑)
Two peanuts
例
Two peanuts walk into a bar, and one was a salted.
直訳すると、「二つのピーナッツがバーにいき、一人は塩味だった」という文です。こちらのフレーズも定番のギャグなのですが、これだけでは全く面白くありません。理解するには少々知識が必要です。
これは、「言葉遊び」のようなものです。a saltedを発音すると、assaultedという単語にも聞こえます。「襲われた」という意味の単語ですね。ですので、この文は「二つのピーナッツがバーに行き、一人が襲われた」という文としても解釈できてしまうのです!これが分かれば、「なるほど!」と思えるギャグですね。
tired bicycle
例
A bicycle can’t stand on its own because it is two-tired.
「自転車は二輪なので、自分で立つことができない」という意味になるこちらのジョーク。二輪だと立てないの?一輪の方が立てなくない?なんて思ってしまいますが……実はこれも「言葉遊び」の一種。
two-tiredを発音してみてください。トゥータイヤードですね。
さ、分かりましたか? too tired「とても疲れている」 というフレーズが出てきませんでしたか??
つまり「自転車はとっても疲れているから自分で立てない」というわけだったんですね。ふらふらに疲れると倒れてしまうのは、人間も自転車も同じなんですね。
Doctor, doctor
例
A: Doctor, doctor, I keep thinking I’m a dustbin.
B: Don’t talk rubbish.
これも、ある種の言葉遊びです。dustbinは「ゴミ箱」という意味の単語です。イギリス英語ですね。そしてtalk rubbishで「ゴミみたいな冗談を言う=バカなことを言う」というフレーズになります。ですので、上の会話を日本語にしてみると、
「先生、私は自分がゴミ箱なんじゃないかと思っているのですが。」
「そんなゴミみたいな冗談言わないで」
というやりとりになるんですね。患者であるAさんの使ったフレーズを上手く生かした、B医師の切り返しだったというわけです。
Doctor, doctor 2
医者とのやり取りを使ったジョークはもう一つあります。
例
A: Doctor, doctor, people keep ignoring me.
B: Next!
ignoreは「無視をする」という意味の単語です。ですので患者であるAさんは
「先生、人がみんな私を無視するんです」
とB医師に相談しているんですね。それに対して医師は
Next! 「はい、次の方!」
と……。これはなかなかにブラックなジョークですね(笑)
Who is stupid?
例
9 out of 10 Americans are stupid…I’m so glad I’m in the 1%.
これもなかなかにブラックと言うか、日本語でも使えそうと言うか、なんかネットで既にありそうなジョークです。
9 out of 10で「10人の中の9人」という表現です。X out of Y「Yの中のX」というフレーズは、大学入試で課される和文英訳なんかでも使える表現なので知っておくといいですね。in the 1%で、「その中の1%」という意味です。こちらは、inのイメージをそのまま引っ張ってくればすぐ分かりますね。
ということで、こちらは
「アメリカ人の10人に9人はバカなんだ……俺はその中の1%で嬉しいよ」
というジョークです。え?何が面白いか分からない?……計算してみてください。10人に1人は何%ですか?(笑)
School Play
例
A: Let’s play school.
B: OK. Let’s play I’m absent.
A:「学校ごっこをして遊ぼう。」
B:「オーケー。じゃあ、ぼくは欠席の役で。」
という会話です。
……学校ごっこ、成立しなくなってしまいましたね。(そもそも学校ごっこって何だよという無粋な突っ込みはしちゃだめですよ!)
アメリカンジョークというか、ブラックユーモアと言えばこれ!という、皮肉っぽいやりとりです。
Two pieces of pie
例
Mother: Tommy, there were two pieces of pie in the cupboard this morning and now there is only one. Can you explain that?
Tommy: It was so dark, I didn’t see the other piece.
こちらは、「予想外の答えが返ってくる」という、日本なんかでもよく笑い話にされたりお笑い界で使われていたりするようなやりとりです。
お母さん:「トミー、今朝、戸だなの中にパイが2切れあったんだけど、今は1切れしかないわね。どういうことか説明してくれる?」
トミー:「すごく暗かったから、もう1切れあるって気づかなかったんだ」
という会話です。意味が分かると、思わず笑ってしまいますね。
2切れあったはずのパイが戸だなから1つ消えている……当然我々は、きっとトミーがパイを食べてしまったと考えますし、母親もそう思っているから問いただしているのです。この後、期待するとしたら「どんな言い訳が返ってくるのか」ですよね?しかし、トミーは「2切れあったことに気づかなかった」、つまり、「1切れしか食べなかった理由」を返してきます。まさに「予想の斜め上」をいく回答です。
英語のクイズ
ここから先は、英語界で有名なクイズを出題します!「パンはパンでも食べられないパンは?」「フライパーン!」みたいなノリです。深く考えたら負けですよ?(笑)
Ants
例
What ant is the largest?
「なんのアリが一番大きいでしょう?」
さぁ、あまり専門的にありの種類を思い浮かべずにお考え下さい。……答えは出ましたか?
答えはGiant
です。「巨大」という意味の単語ですが……ほら、よく見てください。Giantという単語の中に「ant」が入っていますね?
私が幼い頃、父に「英単語の中で一番スペルが長いものは何?」というクイズを出題されたことがありました。考え方は今のAntsと同じです。……ということで、正解はsmiles(smile「ほほ笑む」の3人称単数現在形)。sとsの間にmile(=1マイル=1.609km)が入っているから、という理由。いくら英会話を習わせていたとはいえ、5、6歳の子どもには難しすぎやしませんかねえ親父よ……(笑)
Tuesday or Sunday?
例
Which is stronger, Tuesday or Sunday?
「火曜日と日曜日ではどちらが強いでしょう?」
先ほどと同じような軽いノリで考えてみましょう。両者の違いはなんですかね?
答えはSunday
です。Tuesdayは平日、つまりweekdayです。weak(弱い)にかけているクイズでした。
cucumber
例
Why did the cucumber blush?
「なぜきゅうりは赤面したのでしょうか?」
こちらは、言葉遊びです。英単語の言葉遊びは、ちょっと難しく感じてしまいますか?
答えは、
Because it saw the salad dressing.
「サラダが服を着るところを見たから」
となります。サラダによくかける、あのドレッシング(salad dressing)と、「サラダ(salad)」が「服を着る(dress)」という主語+動詞の組み合わせをかけているわけです。文法の知識もないと理解しにくいかもしれませんが、普段マジメに勉強している文法がこんなところで役に立つのはとても楽しいですね!
flower
例
What flowers grow under your nose?
「鼻の下に育つ花は何でしょう?」
さあ、最終問題です。無事に正解できるでしょうか?鏡を確認してみてくださいね。
答えはTulips.
「チューリップ」
です。
鏡を見てみると……鼻の下には、口がありますね。(人中とか上唇溝とか言うのはやめてください!!)口は、上唇と下唇の二つで構成されています。
……もう理解できましたね?唇=lipが2つあるんです。two lipsなんです。だから、「チューリップ」が答えというわけなんですね。
あとがき
英語界での定番ジョーク、楽しんでいただけましたでしょうか?普段勉強している英語とは違った世界が見えたことと思います。英語も、日本語と同じ「言葉」です。日本語と同じようにカジュアルな使い方やギャグもたくさんあるんですね。
ぜひ真面目な勉強に疲れたら、そうした表現をどんどん探してみてください。実はそういったことも、立派な勉強になりますよ。
また、会いましょう。
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