この記事は
「味覚」を表す英語表現ってどれだけあるんだろう?たくさんの言い回しが知りたいなぁ。
と思っている人向けに記事を書いています。
●いつもありがとうございます。あさてつです。
皆さんはどんな味が好きですか?
甘いものが好きな人、辛いものが好きな人、渋いお茶が好きな人……味覚に関する好みは様々ですね。
ところでその「味覚」に関する英語表現、どれほどご存知でしょうか?日本語ですら数多く存在するそれらの表現を、今回は味別にご紹介していきたいと思います!
目次
「甘い」の英語表現
sweet
例
A: This is too sweet!
「甘すぎ!」
B: Since I have a sweet tooth, it’s just right for me.
「私甘党だからちょうどいい♪」
「甘い」と聞いて真っ先に出てくる単語はsweetですね。
tooが「(否定的な意味で)~すぎる」という意味を表しているので、今回は甘い味に対してネガティブな感情を示しているような表現になっていますが、sweet自体にはネガティブなイメージはありません。
This cake is so sweet!
「このケーキ、甘くておいしい!」
というポジティブな使い方も、もちろんできちゃいます。
尚、Bさんが言っているhave a sweet toothは「甘党」の意味です。「なんで歯が出てくるの!?」「なんでa ~ toothで単数形なの!?」などなど気になるところではありますね(笑)
逆に、日本語も「党って…なんで政党が関係するの!?」と思われているのかもしれませんね。間違っても、そのままsweet partyなどと訳さないよう注意が必要です。
sugary
例
A: How is my cake?
「私のケーキ、どう?」
B: To tell the truth, it’s sugary.
「正直言って、甘ったるいな」
sweetは単純に「甘い」という意味合いで使える単語でしたが、それと比べるとsugaryはネガティブな意味合いで使う単語です。
日本語の「甘ったるい」もあまりいい意味では使いませんよね。まさにこの感覚です。sugarはご存知「砂糖」。それにyをつけて形容詞化しているというわけなんですね。
luscious
例
A: This vanilla ice cream is luscious.
「このバニラアイス、甘いね」
B: Yes, I like it!
「うん、気に入ったよ」
lusciousは甘さの中でも「芳醇な味わい」というようなニュアンスを含む単語です。
そもそも「芳醇」は、「かおり高く味のよいこと」という意味の言葉です(広辞苑より)。もともとはお酒に使われる単語でしたが、最近は果物などにも使われていることが多いようです。
英語にしても日本語にしても、単に味がいい、というだけではなく、「かおりもいい」という要素が入っていれば、この単語を使うべきタイミングなんでしょうね。
lusciousは味覚以外にも、「官能的である」とか「心地よい空気感」など、どこか濃厚で色気のある、ゆったりとした雰囲気に対しても使うことができます。
空気感とかおり…どこか共通点があるようにも思えますね。
nectarous
例
A: This is a nectarous drink.
「甘美な飲み物だね」
B: Do you like it?
「気に入った?」
nectarousは「nectar(ネクタル)のような味わい」という意味の形容詞です。
ネクタルとはギリシャ神話やローマ神話に出てくる神々の飲み物のことです。一気にファンタジーな世界観になりますね(笑)
現在では、果実由来の飲み物に対して使うことがほとんどで、それ以外の「甘い」味に対してはsweetなど別の単語を使います。
フルーツジュース限定の表現、と言ったところでしょうか。実際、「フルーツジュース」という意味合いnectarousという単語を使うこともあるそうです。
「辛い」の英語表現
hot
例
A: This is hot.
「これは辛いね」
B: You love to drink, don’t you?
「辛党じゃなかったっけ?」
hotには「熱い」ないしは「暑い」という意味だけでなく、「辛い」「ひりひりする」という意味もあります。
確かに、暑い夏、辛い物を食べて汗をかいている……なんて人たちもいらっしゃいますし、カレーなどには特にそんなイメージもありますね。実際、辛い物を食べると体温は上がるようです。辛み成分・カプサイシンというものが作用しているのが原因です。
このカプサイシンが血流に乗って、末梢神経と中枢神経にある痛みを伝える受容体と結合すると、それが刺激となって、身体を動かしたときと同様、一度身体が暑くなるとともに発汗が始まります。
こうして考えると、暑さと辛さは同じなのかもしれませんね。hotをどちらの意味でも使うのも、納得できます。
ちなみに、先程「甘党」という表現をご紹介しましたが、今度は「辛党」です……と言いたかったんですが、「辛党」に対する英語の表現は残念ながら存在しません。
ですので、辛いものが好きだ、という場合には、 辛いものが好き=お酒が好き と考え(日本でもそう言われていたりしますよね)
I love to drink.
「私はお酒が好きだ」
という表現を使います。a drinkerで辛党という意味、としている参考書や辞書もあったりします。
alcoholを使ってしまうと、ただの酒好きかアルコール依存症を疑われてしまいますので、alcoholという単語は使いません。
spicy
例
A: I’m craving hot and spicy food.
「からくてスパイシーなものが無性に食べたい」
B: How about the Korean restaurant over there?
「あのこの韓国料理店はどう?」
先ほどのhotと組み合わせて使うこともできるspicy。「辛い」という単語でhotよりもこちらの方が先に思いつた、という人も多いでしょう。
spice(スパイス)が元になっているのは一目瞭然ですね。、「香辛料や薬味が効いている」や「香ばしい」というニュアンスを含むときに使う単語です。
fiery
例
A: Who wants to eat some more fiery chili chicken?
「激辛チリチキンをもっと食べたい人?」
B: No thank you……my mouth is still on fire.
「いや……もういらない……口がまだヒリヒリするよ」
fieryはfireという単語が元になっています。fireはもちろん「火」ですよね。
このfireという単語も、「辛い」という表現に使えるんです。アニメや漫画などでも、辛い物を食べた後に口から火を吹いているようないるような描写もよくありますよね。まさにあのイメージです。
Bさんのセリフでは、ずばりfireをそのまま使っています。私の口に火がついている→口が燃えるようにヒリヒリするという表現です。
舌を焼くほどに激辛のものを表す時には、この表現が一番ぴったりですね。
salty
例
A: I don’t like this soup.
「このスープ、好きじゃないなあ」
B: Neither do I. It’s a bit too salty.
「僕も。ちょっとしょっぱすぎるよ」
「しょっぱい」も元を正せば「塩辛い」と言ったりしますね。関西の方では「しょっぱい」とは言わず「辛い」と言う、なんて話も聞いたことがあります。
ということで「辛い」の項目の中に入れてしまったわけなんですけれども(笑)
salt「塩」が元になっている通り、塩分由来の辛さにはこのsaltyを使います。実際に、塩味も限界を突破すると辛く感じますよね。
苦いの英語表現
bitter
例
A: This medicine tastes bitter.
「この薬、苦いよ」
B: It’ll do you good.
「よく効くと思うよ」
「苦い」からすぐに連想されるであろう単語が、この「bitter」。ビターチョコレート、とも言ったりしますね。
良薬は口に苦し、なんて日本語のことわざもありますが、英語にも同じことわざがあります。
Bitters do good to the stomach.
と言います。何故お腹に限定されているのか、突っ込みたいところです(笑)
strong
例
A: This coffee is a little too strong.
「このコーヒー、ちょっと苦いな」
B: Do you want some milk or sugar in it?
「ミルクとか砂糖とかいる?」
コーヒーの「苦さ」にはstrongを使います。日本語で言うところの「ブラックコーヒー」は、strong coffeeと言います。
black coffeeと言ったところで、英語圏では通じないんですね。和製英語なわけです。
同じように、紅茶の「ストレートティー」もstrong teaと言います。また、お酒のアルコール度数の強さにもstrongを使います。
強い、という意味から発展させて「濃度の濃さ」「味の濃さ」という意味で使っているんですね。
あとがき
さて、いかがでしたでしょうか。味覚別に様々な表現をご紹介しました。
世の中にはたくさんの食べ物や飲み物があふれていますよね。食わず嫌い、飲まず嫌いのままでいると、自分の好みにぴったりと合うものに出会うチャンスを逃しているような気にもなってしまいます。
英語学習と同様、幅広く様々なものに触れて多くのものと出会っていきたいですね。
また会いましょう。
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