● いつもありがとうございます、あさてつです。
以前、SNSやネット掲示板なんかで見られる略語をご紹介しました。
参考までにこちらの記事をどうぞ
日本語の場合でも、「おk」や「りょ」などの略語は使われていますよね。
ですが、ネット上には略語だけではなく、一昔前であれば「キボンヌ(=希望する)」や、最近であれば「草不可避(=笑わずにはいられない)」などの独特の言葉が飛び交っています。
今回は、「略語ではない英語のネットスラング」をご紹介します!略語と併せて使いこなせるようになれば、SNSで世界をまたにかけることもできるかも!?
これが役立つ英語のネットスラングだ
「中二病」
え、こんなの英語にできるの?と思うかもしれませんね。
黒歴史は人類共通……未来永劫、葬り去ることの出来ない永遠の傷跡―過ち―なのかもしれない…(と書くと中二病っぽくなりません?w)
それはさておき、
edgy
という単語がそれに相当します。
もとは「エッジが効いた」という意味合いなのですが、まあ中二病なんて反発して挑発して斜に構えて……とトゲトゲしてなんぼのもの、エッジしか効いていないのでこの単語のチョイスにも納得ですね。
例
A: What kind of this game?
「これどういう系のゲーム?」
B: It is for edgy teenagers.
「中二病な10代向けかな」
このように形容詞として使います。ですので、「お前中二病だなw」と言う場合にも、
You are so edgy.
という使い方をします。
「ざまあww」
これも、英単語としてはなかなか出てこないですよね(というか出てきたらすごいですよね)。
rekt
という単語を使って表現します。
これ、もともとはwreck 「壊す」「破壊する」「めちゃくちゃにする」という意味の動詞の、過去形・過去分詞形である wrecked をスラング表記したもの。以前ご紹介した略語的な表記の仕方ですね。
これをネット上では過去分詞として使っています。ただの過去分詞であれば「めちゃくちゃにされる、大破する」といった感じの意味です。
それをrektとネット上で表記すると、「フルボッコされる」「ボコボコにされる」といった感じの意味合いで使うことができます。
例
A: Do you want to get rekt again?
「お前またボコボコにされたいのか?」
B: sry(= sorry)
「ごめん」
C: lol rekt
「ワロタwざまぁw」
Aさんのように普通に文の中で使うことも可能ですし、Cさんのようにハッシュタグとして使うこともできます。もちろん、「ざまぁw」と単独で使えるように、rekt単体でも使えます。シチュエーションは選ばないと大変なことになりますが、使い方自体は割と幅が広いんですね。
「やったった」
「すごくうまくいった」という意味合いで使うこの表現。英語では
I slayed it.
と表現します。
もともとslayは「殺人」「殺し」を意味するネガティブで危険な単語です。ですが、日本語でも「ひどく(=非常に)」「死ぬほどヤバい」といった、もとはネガティブな意味の言葉だったのにポジティブな意味でも使われるようになった言葉があるように、このslayもスラング的な使われ方では「成功」といった、かなりポジティブな意味になります。
ですので、
例
That movie slayed it. 「あの映画はヤバかった」
なんていう風に、別のものを主語として使うこともできます。実はbadlyという単語も同じように、もとはbadなのでネガティブな意味にもかかわらず、ポジティブな意味合い、強調として使えます。
I like it badly. 「めっちゃ気に入った」
こんな感じですね。lyがついて副詞になっているので、文末に置いて使います。
「おこなの?」
「怒ってる?」という意味合いで使われるこの言葉。Are you angry?なんて聞き方は普通すぎますね。スラングとして良く使われる表現が、
Are you salty?
という表現です。
saltyはもともとはsalt「塩」から派生した、「しょっぱい」という意味の形容詞。それを「イライラしている」とか「不機嫌」といった意味で捉えるようになっているんですね。
「おこなの?」という意味合いだけでなく、普通に「イライラしてるの?」というニュアンスで使いたい時にもこの表現でOKです。
「しょぼい」
なかなか英単語がパッとは浮かんできませんね。
zero chill
という表現を使います。
chillはもともと「冷え」や「肌寒さ」を意味する単語です。それをスラングでは「かっこいい」「イカしている」という意味で捉えています。coolも、「涼しい」という意味だけでなく「かっこいい」という意味でも使いますよね。それと同じ感じでしょうか。
zero chillは、そのchill「かっこよさ」がzero「ゼロ」、ということで、逆の意味になり、「かっこわるい」「イカしていない」という意味になるんですね。また、chillには「落ち着いた」という意味もあるため、zero chillで「落ち着かない」という意味で使うこともあります。
例
A: Zero chill!! 「だっせーw」
B: You are annoying. 「うざいんだけど」
ちょっと険悪な雰囲気にも思えますね。まあネットの中ならよくある話かな、とも思いますが、うまく言葉は選んでいきたいところです。
「炎上する」
これもネット特有の表現ですね。燃えるから…fire? burning?なんて思ってしまうかもしれませんが、fireやburnは使いません。
backlash
という単語を使います。
例
A: Her photos cause backlash on Twitter.
「彼女の写真がツイッターで炎上してるよ」
B: For real?
「マジで?」
このbacklash、もともとは「反動」「跳ね返り」という意味を持つ名詞です。そこから、「特定の社会現象に対する反発」というような意味で使われるようになっているんですね。まさに「炎上」の意味するところでしょう。
また、flamingという単語を使うこともあります。flameは「炎」「燃え上がる」という意味なので、これは日本語そのままと言った感じですね。
例
A: The actress got her blog flaming again!
「あの女優、またブログが炎上したよ」
B: I kind of don’t care.
「わりとどうでもいいな」
Aさんのセリフを見ると、get ~ flamingという形で使われているのがわかりますね。
ちなみに、Bさんの言っている kind ofは「なんとなく」「なんか」といった意味合いのフレーズです。日本人でも、「なんかダルい」「なんとなくやってみた」などとしょっちゅう使いますよね。そんな感じで、ネイティブもよく使っているフレーズです。同じ感じで、sort ofという表現もあります。
「ムリぽ」
これは比較的古めのネット用語ですね。「無理そう」という言葉が「無理っぽい」になり、最終的に省略されてこの形になった感じです。英語では
impossible-ish
と表現します。
-ishはchild「こども」 → childish「こどもっぽい」というように、「~じみている」「~っぽい」という単語を作るときに使われるパーツ(接尾辞といったりします)です。
childishやfoolish「ばかっぽい」、selfish「自己中心的な」などは、ちゃんと辞書に載っている単語なのですが、口語的な表現の中では、このishの部分だけを切り取って色々な単語にくっつけています。
例
A: Which color do you want?
「何色がいい?」
B: Well, something like green-ish blue.
「んー、緑っぽい青かな」
「~っぽい」が簡単に作れますね!単語だけでなく、Yes-ish. 「イエスっちゃイエス」(「アリよりのアリ」みたいな感じですかね)といった使い方もできてしまいますし、次の会話のように
例
A: What time can you come here?
「何時ごろ来られる?」
B: 10:00-ish.
「10時とかその辺」
と時刻に対しても使えちゃいます。もうここまでくると「言ってしまったもん勝ち」な感じもしますね(笑)
あとがき
さて、いかがでしたでしょうか。普段よく見かける言葉やよく使うあの言葉、なかなか英語で使う機会はなかったかもしれませんが、これを機に英語でのツイートや海外の掲示板なんかをのぞいてみるのも面白いかもしれませんね。
英語は、もちろん正しい文法や語法の勉強も大切ですが、言語とはもともとコミュニケーションのためのもの、口語的な表現もどんどん身に着けて円滑にコミュニケーションが図れるといいですね!!
また会いましょう!
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