● いつもありがとうございます、あさてつです。
日本人は「ドンマイ!」が大好きですよね。それこそ老若男女、だれでも使っている愛すべきフレーズです。
またこの「ドンマイ」という表現、スポーツでチームメイトがミスをしてしまった時に使ってあげると、落ち込んでいる相手の気持ちを和らいであげられます。ぜひどんどん使いたいものですよね!
ところで「ドンマイ」とはどういった意味なのでしょう?ちょっと調べてみました。
【ドンマイ】
ドンマイとは英語”Don’t mind”からきた言葉で、英語同様「気にするな」「心配するな」という意味で使われる。ドンマイは主に野球などスポーツで失敗した仲間を励ます言葉として使われたが、後に職場や学校など様々な場面で人を励ます言葉として使われるようになる。
なるほど、「ドンマイ」とは英語のDon’t mindから来ているわけですね。っておや?「註」が添えられてありますよ。
註1)ドンマイの元となる”Don’t mind”。意図的にドンマイと読んだ【和製英語】なのか、英語発音の”t”・”d”が聞き取れないためドンマイとなったカタカナ英語なのか不明なため両表記しています。
へ?【和製英語】ってどういうこと?Don’t mindって英語じゃないか。
ちょっと疑問に思ってさらに調べてみたらとんでもないことがわかっちゃったんです!
Don’t mindという表現は英語にない?
なんと私たちが慣れ親しんでいる「ドンマイ」、てっきり英語のDon’t mind.からきていると思っていたんですが、こんな表現には英語にはないということが判明したのでした!
なんと…ちょっと軽くショックです。
どうやら「ドンマイ」は【和製英語】であり、英語にはないとのこと、通常英語でDon’t mindは「許可」をお願いされた場合などで「私は気にしません」という意味で使われるんです。例えば、
A: Would you mind if I read here?
「ここで本を読んでも良いですか?(=私がここで本を読むのを気にしますか?)」
B: No. I don’t mind.
「いいえ、構いません」
というふうに使うんです。
もし外国の方に「ドンマイ」を使ったら?
では外国の方はこの「ドンマイ」をどういう意味に捉えるのでしょう?
A: I lost the last game.
「この前の試合、負けちゃったんだ」
B: Oh…don’t mind!
「そっかぁ…ドンマイ(=私はあなたが負けても大丈夫です」
お~い!全然励ましてないじゃないか(笑)!
と日本人が考えていることと全く真逆なニュアンスを相手に与えてしまうんです。こわいですね~!
つまり英語のDon’t mindは「【私は】気にしない」というニュアンスになるんですね。
では英語での「ドンマイ」は?
では英語表現で「ドンマイ」ってどう言えば良いのでしょう?
やはり適切な英語表現というものがありますのでご紹介します。
Don’t worry about it
これがベストの表現です。意味は「気にしないで」でバッチリ。よく聞く表現です。
例
Hey, don’t worry about it.
「まあ、気にすんな」
また、Don’t sweat it という表現もあります。sweat って汗ですよね?これも「心配するな」っていう意味になるとは…Don’t worry about it と同じニュアンスでok。
Shake it off
これはもしかしてTaylor Swiftの曲のタイトルにもあるアレですか?「Shake it off」。
例 落ち込んでいる友人に対して
Shake it off!
「気にすんな!」
Next time!
これもずいぶん前向きな表現です。「次は上手くやろう!」を相手の気持ちを奮い立たすときに使われるんです。
そういえば相手を励ますという意味でCheer up!「元気出して」というフレーズもあります。こうしてみると結構ありますね!
It’s not a big deal
これもDon’t worry about it.と同じくらいの頻度で使われる表現です。「そんなのたいした事じゃないよ」というニュアンスを出すことができて、相手を励ましますよ。
例
It’s not a big deal.
「そんなの大した事じゃないよ」
【追記】
「ドンマイ」の表現にNever mind.もあります。申し訳ありません。書き忘れてしまいました。ご指摘ありがとうございます!
例
A:I’m sorry I lost the book you gave me.
ごめん。あなたにもらった本をなくしちゃった。
B:Never mind.
「気にしないで」
あとがき
さて今回はいかがだったでしょうか?私たちが普段なんでもなく当然のように使っている表現が、実はとんでもない表現だったなんてことはよくあること。
ぜひ正しい英語表現を身につけてくださいね!
また会いましょう。
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