● いつもありがとうございます、あさてつです。
思えば私たちって、中学の時に初めて英語に触れたと思うんですが(今は小学生から)、最初って何にも知らないものですから、教科書に書いてあることは「絶対である」という空気がありますよね?
ところが大人になってネイティブと英語で触れ合うと「あれ?」と思わされるときが結構あったりします。おかしいな、教科書通りの英文を話しているんだが。
そう、これはおかしいことでもなんでもなく、実は私たちが正しいと思って学習した英語が、実はネイティブには変、もしくは不快に思わせるような表現だったりするときがあるんです。これはびっくりですよね。
しかもその中には中学の時に何度も繰り返して暗唱させられたものもいくつか…せっかく英語でコミュニケーションを取りたいなら正確に自分の意志が伝えられる表現を使いたいですよね。
そこで今回は私達が当然と思っている表現が、じつは超危険なものだった!そんな英語表現をご紹介いたします。ぜひ目を通していただいて、今後の英会話表現にお役立てください。
目次
これが誤解を招く英語表現だ
まずは日常的によく使う表現からいってみましょう。
① You’re welcome.
これはまた…(笑)これってたしか中学一年のときにThank you.の返事として学習したはずですよね。これもネイティブにカン違いされる表現なんでしょうか。
じつはこの表現「どういたしまして」という意味で学習したと思うのですが、実際にはこんな穏やかな表現じゃないんです。どちらかというと「あったりまえでしょ?」みたいな感じ。つまりちょっと上からというか、やや冷たい表現なんですよね。
ですからネイティブは通常、You’re welcomeは使わないで、Sure, no problem.などを使って「どういたしまして」を表現します。こういったニュアンス的なものは私たち日本人にはわかりづらいですよね。
おつぎもニュアンス系です。
② How much?
これは「いくらですか?」の定番表現。なぜこれがネイティブには変に聞こえるのでしょう。
実はこれもネイティブにはぶっきらぼうな言い方で「いくらですか?」というよりは「いくらだよ!?」みたいな感じ。何か威張っています(笑)このように【意味は間違ってはいないのですが、相手に伝わるイメージが違う】というパターンは実は英会話上級者でもよく間違えてしまうポイントなんです。というか純ジャパの私にはわかりません(笑)
この場合はHow much?で止めるのではなく、しっかりと主語と動詞をつけましょう。How much is it?です。たったこれだけで威張っている感じがなくなるんですね。
③ I have black eyes.
瞳が「黒い」からといってこの表現を使ってしまったらアウト。なんか一見通りそうな表現ですよね。
ところが、実は black eyesというのは殴られて目の周りがあざになっている状態を指すんです。これも私ははじめ知りませんでした。アジア人の目の色は通常 brown や dark brownと表現することを覚えておきましょう。
④ sit down
えええええ?sit down「座る」でしょ?なんでこれが、と思いませんか?だって中学一年生の教科書の第1ページに記載されているんですよ?
そう、実はこれもニュアンス系。sit downはどちらかと言うと「子供」にしか使わない表現です。sit downは親が子供に対して「座りなさい!」と言ったりごく親しい友人同士で「おい,座れよ」と言ったりするときに使うんです。
例えばよく例文などで見るこれなんかも実は相当ニュアンスが異なります。
例
Please sit down.
「頼むから座ってくれ」
では「お座りください」はどう表現するのかというとhave a seatと表現します。
例
Sure, please have a seat.
「もちろんです。おかけください」
しかし、思わず「マジかよ!」って言ってしまうほど、中学生で習う基本的な文ですね。
⑤ I went to the hospital.
この表現も普通に例文で見ることが出来る表現ですが、ネイティブにこの表現を使うと超絶に「心配」されます。
なぜならhospitalはネイティブにとってとんでもない病気や手術などをしない限り行くことが無い「大病院」を差すから。擦り傷程度でhospitalは使わないんです。
ではどうやって表現するかというとI went to see a doctor.「診察してもらった」と表現すればばっちり。診察した結果、これは大病院でなくては無理、となったときに初めてhospitalを使うのです。
⑥ Can I open the window?
この表現は?中学英語では、Can I ~?は「~してもよいですか」という「許可」を表す表現として学習しているのですが、これネイティブにはどう聞こえるのかというと
「私は窓を開ける能力があるでしょうか?」
と尋ねているように聞こえるんです。ではどう表現したら「窓を開けてもいいですか」になるのでしょう。
Do you mind if I open a window?
と表現することをおすすめします。Do you mind if~?で「~してもかまいませんか」の意味になるんですね。
⑦ I’ll bring it.
よくハンバーガー屋などで「持ち帰る」行為をこう表現する人がいますが、間違っています。「わかった!bring じゃなくてtakeだろ?」と思ったあなた、その通り、bringはここに「持ってくる」という意味になってしまいますから注意が必要ですね。
ちなみに予断ですが、よく「テイクアウト」と日本では表現するじゃないですか。この言葉も実はアウト。Take outは「和製英語」でネイティブには通用しません。
「テイクアウト」はto goと表現するんですね!
⑧ Can I move?
この表現はmoveですから「席を移ってもよいですか」という意味で使っているようですが、このままですと「引っ越していい?」という意味に。Moveは「動く・移動する」の表現のときには必ず「場所」を記すのが鉄則です。
例
Can I move to that seat?
「あの席に座ってもいいですか」
⑨ Just a minute, please.
「ちょっとまって」の表現のときにこの表現を使いたくなりますよね。例えば誰かにノックされた時なんかはこのように言ってしまいがちです。
ですがこの意味は「しょうしょう時間がかかります」という意味で「すぐ開けるよ」という意味になってくれません。もしすぐに出られる状態ならばI’m coming.とすると良いでしょう。
⑩ Who are you?
これもよく使う表現ですよね。まさかこの表現も使い方を誤ると、誤解を招いてしまうとは…
ドアなどをノックされたときに思わずWho are you?なんて言ってしまうと大変。この表現は「だれだ?」という意味でぶっきらぼう、かつとても失礼な表現になるんです。
ではどうしたら良いかというと、Who is it?とするとよいでしょう。これが一般的な言い方で「どなたですか?」の表現になるんです。
あとがき
さて今回はいかがでしたでしょうか。私ね、けっこう凹んでますよ。だって中学時代、私は純粋に、興味津々で英語に触れていたんです。
それが、ネイティブにはこんな風に映っているなんて… うっ
でもしょげているばかりじゃいけません。逆にこういう風に思われているんだ!とプラスに考えていこうじゃありませんか。だって英語学習って終わりがないのですから。
また会いましょう。
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