● いつもありがとうございます、あさてつです。
人間はどうしても初対面のコミュニケーションのときに、いきなり「本性」を全開で出したりはしないものです。
お互いにあいさつから始めて様子を見つつ、言葉のキャッチボールを経て、やっと打ち解けるものですよね。
そうすると人間の心理として「自分をよく見せたい」という要求が起こったとしてもそれはむしろ当然のことと思います。
場合によっては本来の自分と【かなり】かけ離れた一面を植え付けたりもするかもしれません。
それを人は「猫をかぶる」と言ったりします。
まずは日本語の定義をここでおさらいしておきましょう。
【猫をかぶる】
見かけは大人しい猫のように、特定の前では本性を隠して大人しくしているたとえ。 表面的には柔和な顔つきをして穏やかに振る舞うたとえ。 また、事情などを知っているのに、とぼけて知らないふりをするたとえ。 *「猫」については、「ねこ=わらで編んだむしろ」をかぶる意、とする説もある。
なるほど、なんで猫なんだとずっと思っていたのですが「猫=わら」だったんですね。なんか納得してしまいました。
ところでこれって英語でどう表現するのでしょう?といいますか表現できるんですか?とふと思ってしまいました。
そこで今回は「猫をかぶる」を英語で表現してみようと思います。はたして「猫=cat」を表現に絡めてくるのかどうか楽しみですね(笑)
これが「ネコをかぶる」の英語表現だ
fake
おっといきなりストレートな表現です。fakeとは「偽物」の意味。英語には「猫をかぶる」という慣用句がないそうです。
例えば猫をかぶっている女性がいたら、英語では「彼女は偽善者ぶっている」となるわけです。残念!catは使わないんですね。
例 She is fake.
またfakeと同じような表現にhypocrite「偽善者」という表現もあります。
例 She plays the hypocrite
「彼女は偽善者を演じている(猫かぶってる)」
a wolf in sheep’s clothing
これはもしや「羊の皮をかぶったオオカミ」ですか?なるほど!これも「猫をかぶる」 → 「偽善者」の意味になるわけですね!
例 She is a wolf in sheep’s clothing.
「彼女は偽善者です」
それにしてもこの「猫をかぶる」ですが、例文を検索すると、ほとんど「she」が主語になるのは何か偶然なんでしょうか?別に猫をかぶるのは「女性」に限ったお話ではないと思うのですが…余談でした。
ちなみにこの表現はイスラエルのネタニヤフ首相がイランのロウハニ大統領のことをa wolf in sheep’s clothingと国連の総会で表したことで話題になったことがあります。
また以前ですが、ある日本人がShe is wearing a cat.と言っているのを耳にしたことがあるのですが、
絶対に通じませんので注意しましょう!
ただですねこの猫を使った表現なのですが、次の表現を見てください。
as harmless as a kitten
この表現は「子猫のようにおとなしい(性格)だ」の意味なのですが、これにpretendかfeign「~のふりをする」を合わせると「猫をかぶる」になるんですね!
例 She pretends to be as harmless as a kitten.
なるほど…ちょっと「猫」を使った表現があってほっとしました(笑)
あとがき
さて今回はいかがだったでしょうか。最後に私見を1つ。「猫をかぶる」という行為は一見あまり良いイメージに見られない傾向がありますが、何事にほ「ほどほど」が大事だと思っています。
コミュニケーションを円滑に進めるための「猫をかぶる」はむしろ必要なのではないでしょうかとちょっとこの記事を書きながら思った次第です。
また会いましょう!
コメント