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ローマの英雄、カエサルの名言を英語でひも解く!これが最高の6選だ

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英語の名言

● いつもありがとうございます、あさてつです。

 

Even you, Brutus?

ブルータス、お前もか。

 

とても有名な言葉ですね。簡潔ながら、呼びかけが文頭に来ることで臨場感溢れるフレーズです。SNSでは様々な応用をきかせたものもありますね。

 

共和政ローマ期の政治家、軍人であったガイウス・ユリウス・カエサル(Julius Caesar)。紀元前に活躍し、帝政ローマの基盤を築き上げたといわれる人物です。

 

先の言葉は、暗殺される直前に叫んだとされる言葉です。暗殺直前の言葉が語り継がれていくなんて、偉い人は大変ですね……間違っても雑魚キャラのようなセリフは叫べないですね(おそらくその場合は語り継がれないんでしょうけれど)

 

このカエサルは上記の言葉のほかに、実はとても含蓄深いさまざまな言葉を残していることで有名です。今回はそんな彼の名言をまとめてご紹介!

 

ぜひ、最高の名言とともに英語表現の世界に触れてみましょう。

 

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これがカエサルの名言だ

I am Caesar, not Rex.

「わたしは王ではない。カエサルである」

 

称号、肩書ではなく固有名詞を強調しているわけですね。その主張、意志の強さがまた彼の魅力というか功績につながった部分の一つなのでしょう。

 

王、というとkingという単語が思い浮かぶと思いますが、Rexというのはそのラテン語版ということですね。国王の名前の後につけて、宣言や署名の際に用いるそうです。

 

The die is cast.

「賽(さい)は投げられた」

 

このセリフは実際は違った、なんて説もありますね。かなり有名なんですが。

 

これは、彼が軍を率いてルビコン川を通過した際の言葉とされています。軍団を率いてルビコン川を越えることは、当時ローマ法で禁止されていて、ローマに対する反逆とみなされていました。「もうあとへは引けない」という、ある種背水の陣のような状況だったわけですね。

 

賽はサイコロのことです。あれ、サイコロってダイスって言わない?とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、それは複数形。単数形はdieなんですね。「死ぬ」という動詞と全く同じスペルなので英文だけ見るとちょっと驚いてしまいますね。

I had rather be first in a village than second at Rome.

「ローマで二番になるより、村で一番になりたいものだ」

 

どんなに小さな集団の中ででもいいから一番というポジションを狙いたいということですね。確かに、大きな集団での二番手だったとしても、その知名度はやはり一番には敵いません。実際、皆さんは日本で二番目に高い山をご存知ですか?……やはり一番手の富士山の存在感が大きく、なかなか思いつかない、知らない人も多いのではないでしょうか。(ちなみに、北岳です)

 

まずは目の前のというか、身近なところでの一番を狙って、一歩一歩着実に歩みを進めていくのが、一見地味ですが賢いやり方なのかもしれませんね。

 

Men willingly believe what they wish.

「人は喜んで自己の望むものを信じるものだ」

 

すごく哲学的な命題を含んでいるような気がします。逆を返せば、自分の望むものを、それが社会的にどうであれ、選んで信じているということになりますよね。

 

2000年以上も前の人物が、人類の信仰や各人の信念がこうした選り好みの上で成り立っていることを既に指摘しているのはなかなかに興味深いものですね。

It is easier to find men who will volunteer to die, than to find those who are willing to endure pain with patience.

「率先して死のうとする男を見つけ出すのは、忍耐をもって苦痛に耐えようとしている男を発見するより容易である」

 

つまりは、大方の人間は率先して死のうとしているのだ、と言いたいのでしょう。これも現代にも通ずるものがあり、鋭く刺される言葉です。

 

確かに逆境や苦痛に感じることからは逃げたいですよね。どうしても楽な方に転がりたいものです。ですが、そこを耐え、かつ克服しちゃえる人がいるのも事実。そして、そうした人が数の上では少ないものの、成功しているというのもまた事実ですね。何か苦しいことがあっても、カエサルに見つからないような人間になろうと思えば耐えられる・・・かも?

 

As a rule, men worry more about what they can’t see than about what they can.

「概して人は、見えることについて悩むよりも、見えないことについて多く悩むものだ」

 

うーん、確かに!現代人の悩みの多くも、人間関係や各種ハラスメントなど、相手は見えるけれどもその行為や問題自体は可視化できるものばかりではありませんね。

 

共和制ローマの人々も、同じように悩まされていたのでしょうか。ただ、当時は当時で、身分や地域同士の争い、侵略合戦など、現代日本では全く想像することができないような苦しみもあったのだとは思いますけどね。

 

彼は紀元前100年に生まれ、紀元前44年に亡くなっています。その頃の日本はまだ弥生時代前半。吉野ケ里遺跡が栄えるよりも前の話です。

 

そんな時代に、遠方・ヨーロッパで活躍していた彼の言葉が今もこうして語られているのはとても不思議というか、歴史のパワーを感じますね。

 

「人間」という種の根底は、やはり地域や時代を問わないものなのだなあと、この名言シリーズを執筆するたびに思い知らされています。

 

紀元前のローマを題材にした作品は多く、カエサルもそうした創作物に顔を出す著名人の一人です。ぜひ一度、世界史の勉強と思わず、そうした作品に触れてみるのもいいかもしれませんね。

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あとがき

Vincenzo Camuccini, “Morte di Cesare”, 1798,

 

さて今回はいかがでしたでしょうか。最後に私が個人的に気に入っているカエサルの一節をご紹介します。

 

 

Which death is preferably to every other? ‘The unexpected’.
「どんな死が一番好ましいか?それは予期せぬ死である」

 

 

やはり私も最後は「死」に追い立てられるよりも、唐突に与えられる運命に身を任せて一生を全うしたいと考えています。

 

ではまた。

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