● いつもありがとうございます、まこちょです。
だれだって落ち込むときはあります。辛いときはあります。友人が元気がないとき、手をこまねいて見ているだけではなく、その状況にふさわしい「励ましの言葉」を贈ってあげたいものですよね。
そこで今回は、こういった「励ましたい」シチュエーションはいつ来るか分かりませんから、いざという時に備えて相手を奮い立たせる、または気遣う英語表現を知っておきましょう。
ぜひ参考にしていただいて、今後の英語学習にお役立てください!
目次
これがとっさの場合に役立つ「励まし」の英語表現だ
まずは非常にポピュラーな英語表現について見ていきましょう。
That’s too bad.
「それは残念」
よく中学生向けの問題集などでも出てくる表現です。割とカジュアルに使える表現なので、友人との会話などの日常シーンでちょいちょい使っていける言い回しです。
例
How is your sister?
お姉さん元気?
She is sick now.
姉貴、今風邪ひいているんだ。
That’s too bad.
お気の毒に。
みたいな感じですね。
I’m really sorry to hear that.
「(それを聞いて)とっても残念だよ…」
学生時代に「I’m sorry. はごめんなさい、という意味です」と教わっている・覚えている方がほとんどでしょう。しかし、英語の学習を進めている方の中にはご存知の方も多いと思われますが、I’m sorry.は「ごめんなさい」ではないんです。
もともとsorryは「残念に思う」「気の毒に思う」という単語です。ですので、I’m sorry.という表現は、
「あなたの悲しみは私も理解しています、残念です」
という「悲しみへの共感」という意味合いになります。「自分の行いを反省している」「自分の非を認めている」というわけではないんです。
(では、謝罪という言葉がないのかというとそういうわけではありません。apologizeという単語があります。これは、「謝ります」という意味を持つ単語で、自分のせいで誰かに被害を与えてしまったような場合に使います。)
例
We apologize for the inconvenience.
「不便をおかけすることを謝ります」
ですので、映画などでも「あの子にふられちゃったんだ」というセリフを受けて I’m sorry. と返しているシーンがあったりします。別に「あの子にふられちゃったのは俺のせいだ……ごめんよ、あの子と付き合っているのは俺だ」とかそんなドラマティックな展開なわけではありません(笑)
「そいつは残念だ」「お気の毒だな」、そういった日本語を当てるのが本来の意味合いに近いのかもしれませんね。
That’s too bad.と比較してみると、使うシーンに差はありません。ですが、sorry toの後ろに情報を続けることができるので、バリエーションがかなり豊富です。例文のようにhear thatと続ければ「それを聞いて」と言えますし、know the newsと続ければ「その知らせを知って」と言うことができます。不定詞の使い方なので、言葉を続ける場合にはまず動詞の原形を使いましょう。
Take care of yourself.
「お大事にね」
相手の体調が悪いと聞いた時限定の返事ですが、相手を思いやっている気持ちがストレートに伝わる表現です。take care of = look afterで「世話をする」という熟語で覚えている人も多いでしょう。確かに書き換え問題などで出題されることが多いのですが、この表現がLook after you. になることはありません。
同じシチュエーションであれば、Better take a rest.「休んだ方がいいよ?」やI hope you feel better soon.「すぐによくなるといいね」といった表現を使うこともできます。
Please accept my sincerest condolence.
「お悔やみ申し上げます」
これも使う場面はかなり限定されます。日本語の通り、どなたか亡くなられた時に使う言葉です。condolenceは「お悔やみ」「哀悼」という意味の英語です。sincerest「誠実な(最上級)」と組み合わせて、「私の心からのお悔やみをお受け取り下さい」と表現しています。
この表現には様々な形があり、
I’d like to offer my deepest condolences.
I hope you will accept my sincere condolences.
などとも言います。
また、欧米ではどなたか亡くなられた際には関係者の方にメッセージカードを贈るようなマナーがあるそうです。このメッセージカード、お葬式などに参列できない場合のご挨拶としても贈るんだとか。その際には、日本では香典袋に「御香典」や「御霊前」などと書くように、My deepest condolences. と書くことが多いみたいです。
Don’t worry about it.
「ドンマイ!」
ドンマイ、はDon’t mind.の略、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は和製英語です。いえ、通じなくはないんですが、「私は気にしないよ」といった意味合いになってしまうので話がかみ合わなくなるんですね。
Don’t mindについて詳しい記事はこちらになります
例えば、
「週末に彼女と観ようと思ってたDVD、全部借りられてたー」
に対して、「俺は気にしないよ」とは返しませんよね。え、お前来るつもりだったの?ってなっちゃいます(笑)
Never mind.って言えばいいんでしょ、とも思われるかもしれませんが、それも違うのです。Never mindは相手が「謝罪」や「感謝」をしているときの返事として使う表現です。
例
Thank you for helping me!
「手伝ってくれてありがとう!」
Never mind, that’s nothing.
「いやいや全然、大したことじゃないよ」
的な感じですね。ですので、日本でよく使う「ドンマイ」のノリで言いたいのであれば、このDon’t worry about it. が一番しっくりくる表現です。
You were just unlucky.
「運が悪かっただけだよ」
相手が欲しがっていたものが売り切れてしまった、楽しみにしていたイベントが天候の影響で中止になってしまった…そんな状況に置かれ、「あーあ」と思っている相手にかけてあげたい言葉ですね。
Cheer up.
「元気出せよ」
落ち込んでいる相手を励ましてあげるときに使えるような、カジュアルな表現ですね。落ち込んでいることを受け止めるだけではなく、相手がその次のステップに進めるよう、背中を押してあげることができる言葉です。
また、テストや試合など、また次回がある場合には Next time. と声をかけてあげるのもいいかもしれません。「次回」が直訳ではありますが、場面や状況から「次は頑張ろうぜ」というニュアンスが含まれていることが想像できます。もし、それが最終試験だったり引退試合だったとしたら使いにくい表現なので、相手にとってそれがラストかそうじゃないのかは慎重になっておかないといけませんね。
あとがき
いかがでしたでしょうか。何か悲しいことがあった相手にかけてあげる言葉……場面が限定されるものからカジュアルなものまで、様々な表現をご紹介しました。
ぜひ相手がその悲しみから一歩前へ進めるよう、相手の状況に合わせて上手に使い分けて見守ってあげたいですね。
また会いましょう。
コメント