福沢諭吉など「学者・知識人・文化人」の名言を英訳してみたらこうなった!

英語の名言

●いつもありがとうございます、あさてつです。

 

さて、「日本人の名言を英語にしてみた」シリーズ第2回です!

前回は戦国武将たちの名言をピックアップしましたが、今回は「学者・知識人編」です。要は文化人ということですね。

 

参考までにこちらの記事がそうです

戦国武将のすごい名言を英語にしてみたらこうなった!
...

 

前回同様、独力での英訳なので多少大目に見ていただきつつ……これはこれで、また楽しんでいただけたら幸いです!

 

スポンサーリンク

これが著名文化人の名言だ

まずはこの人の有名な名言を見てみましょう。日本語だけで分かっちゃうかもしれませんね。

「天は人の上に人をつくらず 人の下に人をつくらず」

日本の文化人の名言といえばやはりこれでしょう!福沢諭吉、『学問のすゝめ』ですね。これ、ここのフレーズだけが独り歩きしてしまって「人間みんな平等なんだぞ!」と言っているような人、書物だと誤解されがちですが、実は違うんです。

 

この後は「だけど実際差が付いてしまってるね、知識量の差だよ、だからお勉強しましょうよ」というような話が続くんです。だから、『学問のすゝめ』というタイトルなのですね。

 

さて、このフレーズを英語にしてみましょう!

 

All men are created equal.

「人間は平等に作られている」

 

 

表現の仕方が全く違いますね。実はこれ、アメリカ独立宣言からの引用なんです!……いえいえ、決して私が楽をしたわけではなく、福沢氏が引用しているんですよ?w

 

この文章、日本人にはなじみの薄い「受動態」、「受け身の文」で書かれています。彼はこれに主語を入れ、能動態にしたことで日本人にもすぐに理解されやすいように工夫したのですね。

 

個人的には、「神」ではなく「天」を主語にしたところにも彼の工夫が表れていると思います。『学問のすゝめ』が発表されたのは明治初期。当時は「天皇中心の政治を行っていこう」という考えが広まっていました。それまでの将軍中心の政治からの転換を図りたかったわけですね。また、キリスト教への許容もまだまだなされていなかった時代です。「神」という言葉を使ってしまうと、どうしても天皇以外に偉い存在があるように思えてしまうのでしょう。

 

そうした文化的背景も反映されているようなこの一節、表現の工夫や言葉のチョイスに彼のセンスが光りますね。

 

さて、まだまだやってみたいと思います!

「努力だ、勉強だ。それが天才だ」

世界にも誇る科学者・野口英世の言葉です。先ほど1万円札の方の言葉を紹介したのでちょっとお札シリーズで…(笑)

 

原文のシンプルさをそのまま活かしてみましょう!

 

Efforts, study.  That’s genius.

 

ええ、単語を並べただけですw

 

ですが、原文もそうなので… シンプルにいきましょうw

 

99%の努力と1%の才能、なんて言葉もありますね。これはエジソンの言葉ですが、成功の秘訣は時代や国を問わないものなのでしょう。

 

天才だから成功したわけではなく、努力した人が成功し天才と呼ばれるわけですね。

 

「過ちがないことではなく、過ちを改めることを重んじよ」

ちょっとお札の方ではないのですが……これは誰の言葉か分かりますか?

 

塾などでも有名な、吉田松陰の言葉です。教育者らしい、人をまっすぐに導いてくれるような言葉ですね。

 

実はこの言葉、非常に日本的な表現です。主語がないんですね。日本語は主語を省略しても大体通じてしまいます。

 

さて、そんなわけでこれを英語にしてみました。

 

Try to improve, but don’t try not to make mistakes.

「改善する努力をしなさい、しかしミスをしないようにという努力はしてはならない」

 

できる限り対句を入れてみようとした結果です。その方が英語の名言っぽくないですか?To be or not to be. 的な(考えが浅はか)

 

でも、この日本語的な主語の省略を、そのまま活用してみたかったのは事実です。英語は主語がないとダメですよ、なんて学校で教わりますが、その主語を省略する文だって存在するんです!(っていうか命令文も学校で教わりますしね)

 

ということで、原文の特長をそのまま活かす系でやってみました。

 

次は、その逆、つまり日本語的な表現を英語的にしてみた、という文をご紹介します。

「トンネルを抜けると、そこは雪国でした」

有名な書き出しですね。川端康成の『雪国』です。

 

日本人にはなじみの深いこの文、欧米の方は、これを見ると混乱するそうです。「何がトンネルを抜けたの?」と。日本人はすぐに「トンネルがあるってことは…電車かな?」なんてすぐ情景が浮かぶのですが…ここが文化の差なのでしょう。(現代文が苦手な学生もおそらく欧米的な考え方をしているのかも?)

 

さ、この実に日本的な表現、いかがいたしましょう?

 

The train came out of the long tunnel into the snow country. 

「列車はトンネルを抜け、雪国へと入っていった」

 

おぉー!なんということでしょう!一気に英語らしい雰囲気になりました!

 

…すみません、私の訳ではありません。

 

ご存知のお方も多いと思われますが、これはサイデンステッカーという訳者のものです。これによってこの作品が海外からも評価された、という話もあります。

 

Trainという主語をきっちり入れたことにより、【主語】+【動詞】+【その他】という基本構造を忠実に守った文を作り上げたんですね。確かに、この訳は日本人なら相当な上級者じゃないと思いつかないのではないでしょうか。

 

翻訳者は、元の作品を生かすことも殺すこともできてしまう存在なんですね…。あまり注目されるポイントではない分、訳者を意識して作品を選んでみるのもおもしろいかもしれません。

 

さて、今回は次で最後です。これも、訳者の腕に唸らされる一説です。

「月がきれいですね」

言わずもがな、I love you.ですね。夏目漱石先生、恐れ入りましたああ!!!

 

あとがき

さて、いかがでしたでしょうか。

 

やはり文化人の遺した名言は、日本語の特徴を最大に活かした、簡潔ながら美しいものが多いですね。外国人観光客が増えているこのご時世、日本文化のひとつとしてこうした名言にも触れてもらえたら、日本に住んでいる人間としては嬉しいですね。

 

また会いましょう。

コメント