● みなさんこんにちは、あさてつです。
突然ですが、「和製英語」というものをご存知ですか?
例えば、皆さんが「パソコン」と呼んでいるものは、英語で表現するとcomputerになりますよね。こういった、「英語っぽいけど日本でしか通じないもの」が和製英語になります。
今は簡単な例を挙げてみましたが、実はまだまだたくさんあるんです。しかもその中には「え?これも?」と思わず思ってしまう表現もちらほら。
そこで今回は、勘違いしやすい和製英語をあげ、それを正しい英語では一体何というのかご紹介していきたいと思います。
これがめちゃくちゃ勘違いしやすい「和製英語」だ
①「ノートパソコン」
パソコンが和製英語なら、これも当然その仲間になります。さぁ、正しい英語にしてみましょう。分かりますか?note computerなんて単語にはなりませんからね?(笑)
正解は、laptop または laptop computerです。
例
A: It looks nice!
「いいねそれ!」
B: Thanks. I bought this laptop at a secondhand shop.
「ありがとう。中古で買ったんだ」
secondhand shopは中古品を扱うお店のことです。「リサイクルショップ」なんて言い方がメジャーのようにも思えますが、英語ではこのように言うんですね。これも和製英語の一つです。
②「コンセント」
これは和製英語界でももっとも有名な単語と言っても過言ではありませんね。英単語の方も、知っているよという方も多いんじゃないでしょうか。
plug、それからoutletというのが正解です。
凸になっている方、つまりは製品などについている側をplug、反対に壁などについている凹になっている部分(穴)の方をoutletと言います。日本では凸も凹も「コンセント」とひとくくりにしてしまうので、
A: コンセント差して
B: はーい
なんて会話で通じてしまいますが、英語では
例
A: Put the plug in the outlet.
「plugをoutletに差して」
B: All right.
「わかった」
という感じになりますね。
plug into an outletのように、plugを動詞として使ってしまうこともできます。
③「アウトレット」
先ほど、コンセントの穴をoutletといいますよ、という話をしましたが、「じゃあ那須とかのアウトレットはどう言うのさ」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
ブランドなどの製品が直販されているので、他で買うよりもお得だということで多くの買い物客を集めている施設です。
アウトレットでも、outletという単語を使いますが、
outlet mall
と表現しなければなりません。
もともと、outletには「感情のはけ口」「出口」「排出口」という意味があります。ですので、先ほどのコンセントの穴は「電気を排出する場所」という意味になっているわけです。
この意味合いで、特定のメーカーから直接品物が出てくる、と考えてoutletの単語を使うのですね。
例
A: Where do you want to go next weekend?
「来週末どこに行きたい?」
B: I want to go to Saitama. There is the biggest outlet mall in the Kanto region.
「埼玉に行きたいな。関東で最大のアウトレットがあるの」
埼玉県の入間というところの三井アウトレットパークが関東最大だそうです。皆さんもぜひ。
④「オーダーメイド」
え、完全英語じゃん!なんて思われたかもしれませんが、これも英語としては通じません。
made to order
といいます。語順が逆になっているのが面白いですね。
例
A: Are these shoes made to order?
「この靴、オーダーメイド?」
B: Yes! They are cool, aren’t they?
「そう、かっこよくない?」
最近はセミオーダーと言う、完全オーダーメイドよりも安くお願いできるスタイルもあって、より自分好みの製品を求めやすくなっていますね。
身の回りの品の一つや二つ、そうしたものがあっても素敵ですね。
⑤「サラリーマン」「OL」
OLは、Office Ladyのことだから英語でしょ?……というわけではないんですね。どちらのことも、
office worker
と表現します。
例
A: What does he do?
「彼、何している人?」
B: He’s an office worker.
「リーマンだよ」
会社で働く人、というのが直訳です。なんと的確な表現なんでしょうか!
⑥「サイン」
お店でクレジットカードを使うと、「ここにサインお願いします」と言われますし、有名人なんかが色紙にわぁぁっと書いてくれるのも「サイン書いてもらった!」なんて言いますよね。
英語では、前者と後者では別の単語を使います。
「ここにサインお願いします」の場合、つまりは「署名」と言いたいときにはsignatureと言います。
例
A: I’ll put it on my credit card.
「カード払いで」
B: Signature, please.
「ご署名お願いします」
一方、有名人のサインはautographと言います。
例
A: I asked for her autograph!
「彼女にサインお願いしたんだ!」
B: But she’s not so famous now.
「でも彼女、まだそんなに有名じゃないよ」
コンセント同様、日本語ではひとくくりにしてしまうものもきちんと分けてあるのが面白いですね。
⑦「カンニング」
テストとかの盗み見、これは何かの-ing形のような響きを持っていますが、これも英語では通じません。
cheating もしくはcheating on a testといいます。
ゲームなんかでは、ズルをすることやその方法を「チート」や「チート技」と言ったりしますよね。そのチートです。元々、cheatは「騙す」という意味を持っている英単語です。
まさに、試験管や採点者の目を「騙し」て解答を作成すること、というわけですね。
例
A: We all consider it wrong to cheat on the test.
「我々は皆、カンニングは悪い事だと思っている」
B: I completely agree with you.
「完全に同意します」
受験生の皆さん、カンニングをしたところでいい未来は待っていませんからね?!
⑧「アンケート」
これもカタカナ語として定着していますが、和製英語です。
この言葉はもともと、フランス語由来の言葉だそうです。「外来語」と一口に言っても、英語以外の言語も日本国内には蔓延しているんですね。では、英語では何というのでしょうか?
questionnaire と言います。
例
A: Please fill in this questionnaire.
「このアンケートにご記入願います」
B: I got you.
「わかりました」
questionnaireの代わりに、survey「調査」という単語を使っても、上の例文のような会話は成立します。
⑨「ドクターストップ」
ドクターもストップも英語ですが、これも和製英語です。ちょっと意外ですかね?
英語ではdoctor’s orderと言います。
orderは「命令」「指令」といった意味があります。オーダー、とカタカナにしてしまうと、飲食店での客からの注文、というイメージしか浮かびませんが、こんな意味も持っているんですね。
直訳すると「医師からの命令」という意味になります。的確に言葉の意味を表していますね。
例
A: I will be taking a two week break from work due to my doctor’s orders.
「ドクターストップがかかったので、2週間会社を休みます。」
B: Oh, what’s the matter with you?
「どうしたの?」
due to で「~によって」という意味です。Aさんも、無事に2週間で復職できるといいですね。皆さんも、くれぐれは無理しちゃだめですよ!
あとがき
いかがでしたでしょうか。
今回は、「巷に蔓延る和製英語」をピックアップしてみました。実は、今回ご紹介したもの以外にもまだまだたくさんの言葉があります。それはまた、別の機会に改めてご紹介していきますね。
また会いましょう。
コメント